スケジューラとアクション
結論から言いますと、Cocos Sharp での基本的なゲームの制御の方法をマスターするには以下の2つの概念を理解すれば十分です。
① スケジューラ 一定間隔で繰り返し何らかの処理を行なう。
② アクション 画面上のオブジェクトに対して何らかの動きを指示する。また、オブジェクトにひも付けて何らかの処理を行なう。
基本的にこれだけです。
ですが、この2つは処理の方向性がまったく違うのでそれぞれの特性をよく理解し使用しましょう。
今回は、①のスケジューラについてご説明します。
スケジューラ
スケジューラとは一定間隔で繰り返し何らかの処理を行なう機能です。
ゲームの中ではゲームを進行する上で必要な様々な処理に使用します。
例えば、自機の移動、当たり判定、スコアなどの各種表示項目の制御などです。
Cocos Sharp のスケジューラとは具体的には、CCNode
クラスの Schedule
メソッドです。
いくつかオーバーロードがありますが、まずは以下の2つだけを覚えれば十分です。
public void Schedule(Action<float> selector, float interval); public void ScheduleOnce(Action<float> selector, float delay);
次にそれぞれの使用方法をご説明します。
Schedule メソッド
public void Schedule(Action<float> selector, float interval);
interval で指定された間隔ごとに selector
で指定されたデリゲートを実行します。
※デリゲートはラムダ式で書くので、要はラムダ式内で指定したメソッドを実行するということになります。
例えば、以下のような場合、0.1秒ごとに、DetectCollisions
メソッドを実行します。
this.Schedule(t => DetectCollisions(), 0.1f); private void DetectCollisions() { // 当たり判定の処理 }
この場合、0.1秒ごとに当たり判定が実行されます。
ScheduleOnce メソッド
public void ScheduleOnce(Action<float> selector, float delay);
selector で指定されたデリゲートを delay
で指定された時間遅延させて実行します。
例えば、以下のような場合、1秒後に、PerformGameOver
メソッドを実行します。
this.ScheduleOnce(t => PerformGameOver(), 1f); private void PerformGameOver() { // ゲームオーバーの処理 }
この場合、1秒後にゲームオーバーの処理が実行されます。
スケジューラは、Cocos Sharp でゲームを作成する場合最も重要な機能です。
Cocos Sharp ではスケジューラによってゲームが管理されます。
今回はここまでです。